駒大苫 夢の舞台で健闘―目標「ベスト8」は来季へ〔全国高校バスケットボール選手権・総括〕

3回戦〔駒大苫―正智深谷〕得点源として活躍した駒大苫のガード倉井=26日、東京体育館(写真提供=日本バスケットボール協会)

 ソフトバンクウインターカップ2021第74回全国高校バスケットボール選手権大会は23~29日、東京都で開かれ、北海道代表として出場した男子の駒大苫小牧は3回戦で正智深谷(埼玉)に惜しくも敗れた。目標のベスト8進出目前で姿を消したが、ウインターカップ悲願の初勝利だけでなく2勝を挙げる健闘を見せた。
 実践学園(東京)との1回戦では、個人技での突破力があるエースのガード新井翔太(3年)にボールを持たせない守備が効果的だった。前半こそ新井に18点を奪われたが、後半は4点に抑え込んで逆転につなげた。
 激しい競り合いとなった第4クオーターはフォワード大山未南斗(2年)ら主力が勝負強さを見せた。残り8分で逆転すると、その後はリードを与えない試合を展開。1分を切って同点の場面で大山のシュートが決まり2点リードを奪うと、実践学園の猛攻をしのいで逃げ切った。
 2回戦は光泉カトリック(滋賀)に後半での猛攻で71―62の快勝。センターのティオウネ・ババカル(2年)が26得点15リバウンドの活躍を見せ、ゴール下での支配力が決め手となった。
 ベスト8進出を懸けた3回戦は正智深谷に71―78で敗れた。第3クオーターで速攻や3点シュートなどで12点のリードを奪われた。第4クオーターで大山が攻撃の中心となって点差を縮めたが、逆転の糸口を見つけられぬまま力尽きた。
 ベスト16までの快進撃は倉井啓至(3年)の存在が大きかった。3試合中2試合で20得点以上をマーク。切迫した場面で3点シュートを決めるなど、3年生唯一のスターターとして最高学年の意地を見せた。
 大舞台での2勝は来年につながる成果となった。登録選手15人中11人は2年生以下。チーム力の底上げを図ってさらなる躍進を狙う。田島範人ヘッドコーチは「今の2年生が来年、3年生たる力を付けるためにゼロからやり直すつもりで活動してほしい」と期待を込めた。
 北海道代表として出場した白樺学園は2回戦敗退。女子の道代表の札幌山の手は2回戦で今年の高校総体で準優勝した大阪薫英女学院(大阪)に敗れた。旭川藤星は初戦敗退だった。

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