苫小牧署管内2021事件・事故㊦ 死亡交通事故は全道ワースト1位、目立つ高齢者の犠牲

苫小牧署管内2021事件・事故㊦ 死亡交通事故は全道ワースト1位、目立つ高齢者の犠牲
死亡事故発生時の状況を確認する現場診断参加者=4月、苫小牧市糸井の国道36号

 苫小牧署管内(東胆振1市4町)では、今年も交通事故が多発した。26日時点で前年同期比32件増の438件の人身事故が発生し、同39人増の497人がけがをした。死者は同3人減の9人だが、全道64署中ワースト1。9人中8人が65歳以上と、高齢者が犠牲となるケースが目立った。

 死亡事故は1月23日、白老町石山の白老港で恵庭市の70代男性が海中転落したのを皮切りに計8件発生。同港での海中転落事故は11月3日にもあり、町内の70代男性と80代女性の夫婦が亡くなっている。2月7日には苫小牧市新明町の市道交差点で軽自動車とクレーン車が出合い頭に衝突し、70代男性が死亡した。

 高齢者が道路を横断中に車と接触し、死亡する事故は苫小牧市内で4件発生。3月1日に川沿町の市道で80代女性、同月26日に糸井の国道で70代女性、7月26日に日吉町の市道で80代男性、今月24日に三光町の市道で80代男性が亡くなった。

 高齢者の運転による事故では、計4人が犠牲になった。

 9月13日には柏原の道道交差点で、取り締まり中だった道警交通機動隊の30代男性巡査部長が右折しようとしたトレーラーと衝突し、命を落とした。

 高齢の歩行者が犠牲になる事故が多発しており、同署交通第一課の葛西直人課長は「(ドライバーは)交差点や横断歩道を横切る際には歩行者の有無を確認するため必ず徐行し、歩行者がいたら確実に一時停止を」と強調。飲酒に絡む人身事故が4件起きていることにも触れ、「飲酒運転は重大な犯罪。絶対にやめてほしい」と訴える。

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 人身事故の発生件数の自治体別の内訳は苫小牧市395件(同33件増)、白老町29件(同3件増)、安平町10件(同3件増)、むかわ町4件(同1件増)厚真町0件(同8件減)、と厚真町以外では増加した。

 違反別では、交差点での「安全不確認」が140件(同26件増)と全体の3割を占め、脇見など「前方不注視」77件(同19件減)や一時不停止27件(同6件減)も目立った。

 事故類型別では、車同士の追突131件(同2件増)、出合い頭90件(同2件減)、自転車対車74件(同19件増)、人対車53件(同4件増)、車両単独7件(同2件減)など。

 この時期は日中、夜間で気温が大きく異なる日が多く、昼に氷が解けて濡れた路面が夜に再び凍るなど道路環境が大きく変化する。

 「不確認」「不注視」に起因した追突、出合い頭の事故が後を絶たず、葛西課長は「事故防止に向けた啓発、取り締まりを強化する」と強調。「年末年始は長距離を運転する機会もあると思うが、地域によって天候や路面環境が変わることに留意し、安全確認を怠らないでほしい」と呼び掛ける。

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