誰にでも「思い出の味」が一つはあるはず。記者が懐かしく思い出す味は、家族でよく行っていたラーメン屋さんの醤油ラーメン、土曜日の昼、授業を終えて自宅で食べたチャーハン、少し背伸びして食べたファミリーレストランのカットステーキ…。味はもちろん、その時の情景もありありと思い出すことができる。
昨年12月30日、苫小牧市双葉町の菓子店ケーキショップヨコヤマが約半世紀の歴史に幕を下ろした。この店の菓子が思い出の味となっている人も多く、閉店を伝える記事が同月10日に掲載されて以降、連日のように客が殺到したという。
苫小牧市民となってから20年に満たない記者も、同店のレモンケーキには思い入れがある。亡くなった父がとても気に入り、たくさん購入しては冷凍しておき、大切に食べていたのを思い出す。もう食べることができなくなったのは残念だが、レモンケーキの味はこの先も、父の満足そうな笑顔と一緒に思い出すことだろう。(百)
















