苫小牧市の人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)が2021年12月末で29.81%となり、過去最高を更新した。早ければ22年度中にも30%台に達する見込み。市は高齢化率が40年度にピークを迎え、34.7%まで上昇すると推計しており、介護福祉課は「介護予防や高齢者の孤立化を防ぐための対策が、今以上に重要となる時代が迫っている」と話す。
少子高齢化の進展と医療の発達などによる長寿命化で、高齢化率は年々上昇。近年の9月末時点の高齢化率を見ると、02年は15・8%だったが、15年には約10ポイント増の25・4%に。21年には高齢者数が5万人を突破し、高齢化率は30%に迫っている。
市は高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画(21~23年度)を策定した21年3月時点で、23年度に高齢化率が30%台に達すると推計。しかし、21年の毎月末の人口統計を見ると、前月比で0・1ポイント上昇する月もあり、市介護福祉課の担当者は「早いペースで進めば、22年度中に30%に到達する」と見ている。
また、同計画は1947~49年に生まれた団塊の世代と、その子ども世代(団塊ジュニア世代)が65歳以上となる40年に高齢化率のピークを迎えると見込む。これに伴い、19年に8864人だった要支援・要介護の認定者数は、40年には1万3000人台まで増加すると試算。一方、同年の市内の総人口は15万人台まで減ると推計している。
同課の担当者は「介護保険制度の充実を図ってきたが、人口減を背景に介護や医療人材の不足も懸念される。制度だけでは増え続ける高齢者をカバーし切れない可能性がある」と危機感を抱く。
このため、現行計画は「共に支え合い健康で安心して暮らせる地域社会の実現」を基本理念に置き、地域全体で高齢者を支える仕組みづくりを目指す。特に自立支援や介護予防策による健康な暮らしの維持を重視。その一環として、市民主体の予防策を推進するため、市民が講師役を担うシルバーリハビリ体操の普及事業を推進している。
住み慣れた自宅でできるだけ長く暮らせるよう、在宅医療の充実も重視。在宅医療と介護を一体的に提供するための仕組みづくりに取り組んでいく。
同課担当者は「来るべき高齢化率のピークに備え、誰もが元気で長生きできるような地域の実現が急がれている」と話している。
















