駒大苫 史上初の4冠―団体「全国で結果残す」〔道高校選抜卓球〕

駒大苫 史上初の4冠―団体「全国で結果残す」〔道高校選抜卓球〕
全道選抜大会で史上初の4冠を達成した駒大苫高卓球部

 駒大苫小牧高卓球部は、昨年12月に小樽市で開かれた第49回北海道高校選抜卓球大会兼第49回全国高校選抜卓球大会北海道予選会のダブルスで男子の荒井正明(2年)・湯田康太郎(同)と女子の木村夏希(2年)・村重花音(同)が優勝した。学校対抗でも男女とも優勝。計4部門を駒大苫勢が制覇し、大会史上初の4冠を達成した。団体では3月に栃木県で開かれる全国大会に出場する。

 男子ダブルスを制した荒井・湯田は千年颯太・太田虎徹(北海道科学大高)との決勝を3―0の完勝。今回初めて組んだペアで全道の頂点に立った。荒井は「練習通りの試合展開ができた」と納得の口ぶりで語った。

 荒井の仕掛けで生まれたチャンスボールを湯田が決める戦略がはまった。荒井は「パターン化したこのプレーが勝因だった」と話す。

 男子学校対抗の決勝リーグでは北海道科学大高と優勝決定戦となった。2―2で迎えた5番で湯田が3―1で勝利、優勝を決めた。

 「緊張して弱気になりそうだったけど、チームメートの言葉に励まされた」と湯田。仲間からの鼓舞を力に変えて奮起し、激しいラリー戦での粘り強さが相手のミスを誘った。「自分から積極的に仕掛けていったのがうまくいった」と語った。

 全国大会はベスト16の目標を掲げて挑む。主将を務める荒井は「全道で優勝しても満足はできない。全国大会で結果を残して、駒沢卓球部の新しい歴史をつくりたい」と意気込みを語った。

 女子ダブルスでは木村・村重が宍戸春来・岡るる(札幌大谷)との決勝を3―1でかわして栄冠に輝いた。

 「レシーブをフォアに集めたのが効果的だった」と木村。相手の弱点を突いた戦略が功を奏した。村重も「レシーブから崩すことができてミスを誘えた」と手応えを語った。

 現在のメンバーのうち2年生は木村と村重の2人のみ。学校対抗でも2人が大黒柱となって勝利を重ねた。

 優勝を懸けた札幌大谷戦ではダブルスの3番で木村・村重が3―2で競り勝つと、4番で村重が3―0で勝利して優勝を決めた。村重は「プレッシャーがかかったけど、いつも以上に自分のプレーができた」と振り返った。

 1年生も勝利に大きく貢献。佐々木瞳会は札大谷戦のシングルス2番で3―1で勝利しチームに勢いを与えた。得意とするバックハンドで安定感のある試合ぶりを披露した。

 根室市出身の佐々木は「遠く離れた両親に結果で恩返しができた」と喜びをかみしめる。「全国大会でもチームの勝利に貢献できるようなプレーを見せたい」と抱負を語った。

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