苫小牧市内では今年に入り、凍結した路面での歩行者の転倒事故が急増している。市消防本部のまとめによると、昨年11月から今年1月15日までに救急搬送した「凍結転倒」は46件で、過去5年の11月~翌1月の3カ月間で最多。7割に当たる33件が65歳以上の高齢者で、同本部は「小さな歩幅でゆっくり、靴の裏全体を路面に付けるように歩いて」と注意を呼び掛けている。
今年度の転倒事故46件を月別に見ると、昨年11月は1件(前年同月比1件増)、12月は13件(同13件増)、1月は15日時点で33件。1月はすでに、前年同月の32件を上回っている。
場所別では歩道18件(同4件増)、横断歩道8件(同6件増)、車道5件(同1件減)、住宅敷地内5件(同6件減)など。
発生時間帯は午後2時台7件(同3件増)、同6時台5件(同5件増)が目立ち、午前9時台、同10時台、午後4時台も各4件。散歩中や買い物の行き帰りで多く起きているという。
年齢別では高齢者33人、成人(18歳以上)13人で、幼児や少年はゼロだった。
けがは頭部や肩などを打撲するケースがほとんどだが、今年に入り、脳出血や右大腿部を骨折する重傷者も出ている。
凍結路面での転倒は例年、午前中に多く発生するが、今年度は午後に頻発している。同本部救急課の上野泰範課長は「日中に解けた雪や氷が再び凍ることで、滑りやすい路面を形成しているのでは」と推測。積雪路面に雨が降っていることも影響しているとみている。
同本部は路面の状況によっては、さらに転倒が増える可能性があると警戒し、ホームページに「凍結転倒防止のために」と題した注意喚起文を掲載。転倒のリスクが高い場所として(1)車の出入りがある歩道(2)バスやタクシーの乗降場(3)店舗の出入り口(4)ロードヒーティングの切れ目―を挙げる。
上野課長は「スマートフォン操作など何かに気を取られ、両手がふさがった状態で凍結路面を歩くのは危険」と強調した上で「急がず慌てず、余裕を持った行動を」と話している。
















