苫小牧市内に店舗を構える企業などが集まり、インターネット上で一緒に通信販売をする「とまこまいWEB(ウェブ)商店会」が昨年、誕生した。地域や業種を問わずネット上でつながる商店会は市内でも初の試み。現在はスポーツ用品店や精肉店など5社が加盟し、「楽天市場」でスポーツ用品やアパレル用品、生活雑貨、腕時計などを販売している。ネット通販のノウハウを持たない企業も参入しやすい環境を整え、地元経済の活性化を狙う。
加盟店は▽セレクトスポーツ(王子町)▽山口時計店(錦町)▽ちばふとん店(音羽町)▽いとう履物店(大町)▽肉のあおやま(音羽町)―の5店。
商店会は加盟店を募り、通販ショップ「とまこまい商店会」を運営する。出店料や維持費を加盟店で分担し合うことで、単独で運営するよりも負担を減らすことができる。さらに、顧客や楽天市場とのやり取りは商店会事務局のフィフティファイブスター(澄川町)が担うため、加盟店の業務は出品と発送のみで済む。
この仕組みを発案したのは同社の村井かすみ代表。村井さんはセレクトスポーツを経営する傍ら、「まちのために何かできことはないか」と考えるように。ネットショッピングの需要が年々高まる一方、ノウハウがなく参入に二の足を踏む企業が市内に点在している現状に着目。リスクや負担を加盟店で分け合えばネット通販を新たに始められるのではと、ウェブ上の商店会を考えついたという。
2年ほど前から準備を進め、昨年10月ごろ、加盟店の募集を開始した。当面の目標は加盟店を10店舗以上に増やし、任意団体として活動すること。さらに、店舗を持たない手作り作家なども出品できるような仕組みや、通販から実店舗への誘客につなげる市民向けの事業展開も構想中だ。
かつてJR苫小牧駅近くの商業施設内のテナントで働き、にぎやかだったまちが活気をなくしていく様子を目の当たりにしてきた村井さん。新型コロナ禍で買い物の在り方が変わりつつある時代を生き抜くためにも、「実店舗とネットの両立が不可欠なのでは」と話している。
新事業のスタート資金を募るためクラウドファンディングは22日まで。



















