苫小牧市内の空手道場、優至会塚本道場の工藤一彦(41)=トヨタ自動車北海道=は、第53回オープントーナメント全日本空手道選手権大会の男子40歳以上45歳未満軽量級で準優勝した。「トレーニングの成果が出て最後まで戦い切ることができた」と今後につながる好成績に笑みを見せている。
同軽量級は11人のトーナメント戦。工藤は2回戦で山本亮(髙橋道場)に3―0の判定勝ち。準決勝も木下康夫(誠真会館)に判定5―0の圧勝で決勝に駒を進めた。
決勝では関周作(東京東支部)に延長に及ぶ激闘で1―4の判定負け。延長戦の終盤では関の気合に押された。「気合で鼓舞した姿勢が判定に影響した」。さらに今大会の試合時間は新型コロナウイルスの感染対策のため、通常の1分半から1分に短縮された。「試合のペース配分はいつもより難しかった」と振り返る。
決勝で苦杯をなめたが、「初戦から決勝の試合終了まで足が止まらずに動けたことは今後につながる収穫だった」。坂道ダッシュなど下半身強化を図るため、厳しいトレーニングを積んできた成果が見えた大会になった。
今年4月には2020年に開催予定で延期されている世界大会に挑む。「下半身をさらに強化して世界大会では勝ち切りたい」と意気込みを語った。

















