苫小牧市の卓球チーム、北海道菊卓会に所属する近田彩梨(澄川小6年)、近田蓮(同5年)、藤田小百合(泉野小2年)がこのほど、北ガスアリーナ札幌46で行われた北海道小学生卓球大会で健闘した。男女、学年別の各部門でそれぞれ3位入賞。新たなステージに進む4月からの新年度へ手応えをつかんだ。
北海道卓球連盟などが主催した一戦には全道の精鋭318人が出場。部門ごとに1組3~4人の予選リーグと各組1位通過による決勝トーナメントを繰り広げた。
6年生女子に挑んだ近田彩は、決勝トーナメント準決勝で平井美羽(標津少年団)と対戦し2―3で競り負けた。ラリー戦を得意とする平井に2―1と先行していたが第4、第5セットを連取された。
たった1球のミスが調子を狂わせた。「無理に打ちにいってしまう」課題のスマッシュミスが第4セット中盤に出たことで、一気に形勢が逆転したという。
4月には中学生。これからは上級生との戦いが多くなる。「まだ無意識に出てしまう」課題をいち早く克服し1年目で全道4強入り、3年時には「1位を目指したい」と意気込む。
5年生男子の近田蓮は決勝トーナメント2回戦までの3試合を3―0でストレート勝ち。同部を制した新津臣哉(札内クラブ)との準決勝では2―1と一時リードしたが、惜しくも逆転負けを喫した。
第4セット以降、「相手にボールを打つ場所を読まれて、先にコースを変えられた」と勝負の分岐点を振り返る。新津の他、同学年に実力者は多いが「全道1位になりたい」思いは誰にも負けない。苦手にするバックハンドのショットを鍛えていくつもりだ。
藤田は上級生が多く出場した3年生以下女子で奮闘した。圧巻だったのは決勝トーナメント1回戦の平井心晴(神恵内少年団)戦。3年生相手に2セットを連取されたが、セコンドについた菊卓会の菊池吉幸代表から「伸び伸びやりなさいと言われて緊張がほぐれた」(藤田)と3―2で大逆転勝利を収めた。
準決勝の佐藤蘭(美唄StarJr)=3年=には0―3で及ばなかったが、昨年夏の全国大会2年生以下でベスト16入りした実力は証明した。「来年は優勝したい」と力強く語った。

















