公立高校入試 学校裁量問題廃止 学習塾、対応に試行錯誤

公立高校入試 学校裁量問題廃止 学習塾、対応に試行錯誤
入試本番に向けた勉強に熱が入る受験生

 今年3月の道立高校の入試から、各校独自に出題する難易度の高い「学校裁量問題」がなくなる。教科ごとの配点が60点から100点に見直され、試験時間は45分から50分に延長。東胆振では苫小牧東高校、南高校が裁量問題を採用してきたが標準問題に一本化されるなど受験環境が大きく変わるため、苫小牧市内の学習塾は試行錯誤しながら対応に当たる。

 2009年度から13年間続いた学校裁量問題は、道内の公立高校入試で実施される国語、数学、英語の3教科の問題の一部を思考力や応用力を重視した難易度の高いものに差し替える制度で、各校の学校長が採用の有無を選択できる。配点は各教科20点程度。東高校は09年度、南高校は19年度からそれぞれ取り入れていた。

 廃止はすべての教科で基礎的・基本的な知識や技能、思考力・判断力・表現力を確かめる問題をバランス良く出題する新学習指導要領に基づく措置。

 東高の南俊明校長は「入学者選抜が公正かつ厳正に実施されることに変わりはなく、受験生は安心して準備し、当日の学力検査に臨んでほしい」と語る。南高校の髙橋昭仁校長も「問題が一本化されても学校裁量問題対策で培ってきた思考力や判断力、表現力を見る問題は出てくるため特に影響はない」と冷静だ。

 市内に6教室を展開する苫小牧練成会は、受験生の9割が地元の高校への進学を希望。生徒の志望校に合わせた個別の裁量問題対策にも取り組んできたが、今回から全受験生に思考力や判断力を要求する問題が課され、「裁量問題に近い問題も幾つか出る」と想定。同会本部長代行の内山伸明さん(41)は「生徒全員に、裁量問題相当の難易度の問題を解かせている」と言う。

 ただ、生徒から「(合格には各教科)どのくらい点数を取ればいいのか―といった質問もあるが「前回までとは試験内容が異なり、これまでの数字は当てにならない」と語る。

 市内で4教室を運営する進学予備校トランスクールの駅北口校の吉田智哉塾長(36)も合否ラインは「試験当日まで分からない」としながら「偏差値などで判断している」と説明。市内の高校を受験する場合には「基礎的な問題を取りこぼさないことが大事」と強調し、従来通り基礎問題対策に力を注ぐ。

 このほか、道内公立高の入試は今年度から回答用紙をB4判からA3判に変更。英語リスニング(聞き取り)は従来2回、音声が流れたが1回だけの問題もあり、配点の比重が高まる。出願は24日に締め切られ、26日に出願状況を発表、3月3日に学力検査が行われる。

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