萩生田光一経済産業相は29日、二酸化炭素(CO2)を分離、回収し、地中にためる「CCS」を実施した苫小牧CCS実証試験センター(苫小牧市真砂町)を視察した。国がCCSにCO2有効利用を加えた「CCUS」拠点化の実証事業を苫小牧で進める中、萩生田経産相は「苫小牧は先頭を走る地域。政府としても拠点化を推進する」と強調した。
萩生田経産相は同センターを視察後、苫小牧市役所で岩倉博文市長と懇談した。2050年のカーボンニュートラル(CN、温室効果ガスの排出ゼロ)達成に向け、萩生田経産相は官民連携で進む苫小牧の事業に「住民の生活圏に近いところにCCS拠点があって驚いた」と感想を述べ「地域理解のたまもの。世界のロールモデル(模範)になる。苫小牧は大きな優位性がある」と話した。
日本CCS調査(東京)の同センターは19年、国事業のCCS実証試験でCO2目標30万トンを圧入し、現在はモニタリング調査を継続。国は24年度にもCCUSとしては世界初の試みとなる、液化CO2の船舶長距離輸送を予定している。
萩生田経産相は同日、苫小牧東部国家石油備蓄基地も視察した。
















