一般会計 過去最大1兆1600億円  札幌市予算案 秋元市長臨時会見 対コロナ、「新成長」見据え

一般会計 過去最大1兆1600億円  札幌市予算案 秋元市長臨時会見
対コロナ、「新成長」見据え
予算案を発表する秋元市長=1日午後

 札幌市の秋元克広市長は1日、2022年度の予算案を発表した。一般会計の総額は、21年度当初予算比4・3%増の1兆1616億円と過去最大。7特別会計と6企業会計を含む予算案の総額は同2・8%増の1兆8050億円で5年連続の1兆円超えとなった。秋元市長にとっては2期目最後の本格予算で「アクションプラン2019」の総仕上げ。喫緊の課題の感染症対策、社会経済活動の回復などポストコロナや次期まちづくり戦略を見据えた「新たな成長」の推進に取り組む。

 15日に開会する定例市議会に提出する。予算案の柱は▽感染症の影響から市民を守り、社会経済活動の力強い回復を支えるまちづくり▽子どもを生み育てやすく、誰もが安心して暮らせる、やさしいまちづくり▽魅力と活力にあふれ新しい時代に向かって成長を続けるまちづくり。「アクションプラン」の追加補強に35億円、感染症対策と社会経済活動の回復などの「新たな成長」の推進に1991億円を計上した。

 このうち社会経済活動の再活性化策で商業者の需要喚起に10億2100万円を盛った。クラウドファンディングを活用した飲食店の食事券発行や商店街、百貨店の販促活動を支援する。

 新幹線の札幌延伸を見据えた札幌駅交流拠点整備(北5西1・西2地区、北4西3地区)には14億円、都心部の再開発(南2西3南西地区、北8西1地区)に59億円を計上した。

 また、冬季五輪・パラリンピック招致の機運醸成、計画更新などに4億円を予算化。ゼロカーボン都市を目指す水素を活用したモデル街区整備に18億円。市有施設の再エネ100%電力導入に3000万円を盛った。

 歳入では、市税は個人市民税、法人市民税、固定資産税の増加で前年度比5・9%(189億円)増の3399億円を見込む。一方、市の貯金に当たる財政調整基金から82億円を取り崩すものの、22年度末の基金残高は138億円を維持する。

 歳出は生活保護費や児童福祉費などからなる扶助費が新型コロナウイルス感染症への対応などにより3・8%増の3544億円。投資的投資の建設費は4・3%増の1045億円を計上した。

 予算案に併せて機構改革も発表し、デジタル社会の実現に向けた体制強化で「デジタル戦略推進局」、災害発生時に迅速に対応し指揮監督する「危機管理監」を新設。福祉に係る困り事を複合的に抱える市民を支援する支援調整室をモデル区に新設する。

 秋元市長は「多様な行政需要に対応しながら積極的に資源配分し、バランス重視の財政運営で将来世代に過度の負担を残さない持続可能な財政を堅持できた」と語った。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る