竹内 予期せぬ結末

竹内 予期せぬ結末

 竹内の6度目の五輪は予期せぬ形で幕を閉じた。1対1で争う決勝トーナメント初戦。両者とも転倒しながら立て直し、竹内がわずかに先にゴール。しかし、転倒の際に相手コースに入り、ホフマイスター(ドイツ)の走行を妨害したとして棄権扱いで敗退となった。

 準々決勝進出を確信していた竹内は抗議したものの裁定は覆らず。欧州勢が強い種目で、審判も出身者が多く、「欧州スポーツの力を感じた。ノーチャンスだと思った。スポーツマンシップって何なんだろうって感じるけど、これも五輪の独特な力だと思う」と悔しがった。

 それでも五輪を楽しむことはできたという。平昌五輪後に一度は競技を離れ2020年に復帰。実戦感覚を取り戻すのに苦労しながらも、北京にたどり着いた。「ジャッジが下るところまでは99%最高に楽しかった。復帰してこの舞台に戻ってきて本当によかった」。38歳は言葉に実感を込めた。

 今後について明言はしなかったが、7度目の五輪の可能性を否定しなかった。「次のオリンピックを目指しているのであれば、また間違いなく休養したり、違う世界を見たりして戻ってくるんだろうなと想像はしている」と話した。

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