一般会計798億円 苫小牧市22年度予算案 2年ぶり前年上回る

一般会計予算案の内訳

 苫小牧市は9日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は21年度当初比1・2%増の798億3400万円で、2年ぶりに前年度を上回った。6月に市長選を控える改選期の編成は継続事業を中心に骨格予算とするのが基本だが、JR苫小牧駅前の活性化事業など政策予算を組み込んだ他、公債費や扶助費などの義務的経費の膨らみが歳出を押し上げた。岩倉博文市長は「コロナ禍であり、時代背景を踏まえ、ほぼフル予算の編成になった」と理解を求め、特に都市再生コンセプトプランの思想具現化に向けて、「一つ一つ取り組んでいかなければ」と強調した。

 企業会計、特別会計を合わせた予算総額も同0・8%増の1354億5300万円。

 主要事業費は同2億5000万円減の162億円に抑えながらも、市長が掲げる都市再生コンセプトプラン関連事業に2億4000万円を盛り込んだ。苫小牧駅から市民ホール(仮称)までのエリアを対象に地元関係者や民間事業者も巻き込んだ駅前ビジョンをはじめ、最新デジタル技術を生かしたスマートシティ構想、MICE(ビジネスイベントの総称)誘致推進方針の策定にも着手する。コロナ対策では生活困窮者自立支援や感染予防対策、予備費増額などに総額1億5000万円を計上した。市全体で1年間のテーマを定め事業展開する「大作戦」は、改選期のため行わない。

 義務的経費は、老朽化した学校施設改築工事などに伴う起債の償還が始まり公債費で2億円、子育て支援や障害者支援に伴う扶助費で3億円、それぞれ前年度を上回るとし、経常的な歳出で同12億1000万円増の636億円を見込む。

 一方、歳入は21年度末決算の上振れや国の財政予測などから上向くとみており、市税は同10億円増の277億円を見込んでいる。貯金に当たる財政調整基金は21年度末時点で約39億円となる見通しで、一般会計に14億円の繰り入れを予定している。

2022年度の主な事業

まちづくり・行政・観光

・総合計画第7次基本計画策定    430万円

・都市再生コンセプトプラン推進   3000万円

・都市再生コンテンツ創出    2億1000万円

・ワーケーション拠点構築      1000万円

・氷都とまこまい体感プログラム   250万円

・道の駅ウトナイ湖施設整備   1億6910万円

・人材育成に関する調査研究    500万円

・電子入札システム導入      520万円

・携帯位置情報ビッグデータ分析ツール導入260万円

・ぷらっとみなと市場施設整備   1870万円

教育・スポーツ

・ウトナイ小校舎増築         4210万円

・啓北中山なみ分校閉校記念事業協賛会補助 70万円

・第95回日本学生氷上競技選手権大会開催 400万円

・全国高校総合体育大会市実行委員会補助 260万円

・全国中学校体育大会卓球大会補助    200万円

・部活動指導員配置           550万円

・市内大学インターンシップ支援    1100万円

ふくし・環境・消防防災

・いけまぜ夏フェス2022in苫小牧開催補助30万円

・東開文化交流サロン整備     5億2620万円

・地域女性活躍推進          1490万円

・ゼロカーボン推進計画策定      1570万円

・全国都市緑化北海道フェア       300万円

・災害廃棄物処理計画策定        330万円

・高機能消防指令システム部分更新   8920万円

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