苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)のスケトウダラ刺し網漁は1月末までに、漁獲量が前年比約1・5倍の2395トンに達した。近年は不漁に泣かされてきたが、5年ぶりに2000トン台に回復。豊漁のため取引価格は下落しているが、漁獲高は同約1・2倍の1億7800万円で、関係者も「近年にない豊漁」とほくほく顔だ。
苫小牧のスケトウダラは毎年、10月から翌年3月が漁期。今年度は昨年10月6日に初水揚げし、序盤こそ振るわなかったものの、11月以降は前年実績を常時1割以上超えた。水揚げ量は10月の149トン、11月の514トン、12月の578トンと右肩上がりで、今年1月は1152トンを漁獲した。
1月はしけの日も多かったが、130トンを水揚げした日もあるなど、網を入れるたびに入れ食い状態。阿部島蘭事業部長は「ここ何年かは厳しかったが、久々に好漁が続いている」と笑顔。1キロ当たりの平均卸売価格は同18円安の74円だが「昨年は量が取れず価格が高騰していた。今年は全体で上回ることができている」と強調する。
2月は漁のピークが過ぎ、魚から卵も抜けたが、漁はなおも続いており、阿部島部長は「鍋などで旬の味を楽しんで」とアピール。間もなく春告魚(はるつげうお)のニシンなどに漁の主役はバトンタッチするが、「来年以降もこの調子が続いてくれたら」と願っている。
道立総合研究機構函館水産試験場が1月15~17日に実施した、今年度最後のスケトウダラ資源調査によると、苫小牧―むかわ沖は強い魚群反応があった。
















