苫小牧市美術博物館は12日、アイヌの伝統工芸品アットゥシ織りをテーマにした講演会を同館で開いた。市内外から25人が参加し、材料の解説と実演を通じてアイヌ文化に理解を深めた。
アットゥシは広葉樹オヒョウや落葉高木シナノキの内皮を糸にして織った布。
講演会では、平取町の「二風谷アットゥシ」の技術継承に活動する二風谷民芸組合の柴田幸宏さんが講師を務めた。アットゥシ織りは通気性に優れ、水に強いことや、材料の糸は内皮を釜でゆでて乾燥させ、層を1枚ずつ剝がした後に割いて作ることを説明した。
実演では腰に固定した織機で糸の張り具合に気を付けながら、専用のへらで上糸と下糸を入れ替えて織り込んでいく工程を披露。「1日で完成させられる長さは約1メートル」「水を付けながら織った部分を締まらせることが重要」などと伝え、参加者は興味深げに見入った。
織機と麻糸を使った制作体験も実施し、厚真中央小学校3年の佐々木絢美さん(9)は「糸を張るところなど、少し難しかったけれど楽しかった」と話していた。
















