ハイブリッド行事に熱視線 拓勇東町内会に 問い合わせ相次ぐ オンラインとアナログ融合

Zoomで発表する佐藤副会長=8日

 苫小牧市の拓勇東町内会(山端豊城会長)の「ハイブリッド町内行事」に全国から注目が集まっている。役員にタブレットを配布し、オンラインとはがきや対面のアナログ手法を融合させた試みを情報誌に載せたところ、問い合わせが相次いだ。町内会の拠点を訪ねてきたNPOもあり、佐藤一美副会長は「外部との交流を受けて、よりバージョンアップさせていきたい」と意気込む。

 同町内会は2021年6月と9月に、公益財団法人あしたの日本を創る協会が発行する自治会町内会情報誌「まちむら」に寄稿文「コロナ禍でクリエイトした町内行事新スタイル ゆうびん・ポストイン・オンライン・ドライブスルー」(全2回)を掲載。それを見た全国各地の自治会から運営方法や実例について問い合わせが相次いだ。その後、10月末に同協会とNHKなどが主催する「あしたのまち・くらしづくり活動賞」で振興奨励賞を受賞し、さらに評判が広まった。

 7日は、ふくおかNPOセンターの古賀桃子代表が同町内会の活動拠点・拓勇中央福祉会館を訪れ、山端会長をはじめ役員7人から活動状況や町内会組織についてヒアリングを行った。古賀代表は「想像以上に前向きで、楽しそうに活動されていて驚いた。さらなる周知のお手伝いができたら」と感激した様子。山端会長も「時代に合わせて進化させようという決意が強まった」と前向きに語る。

 8日は、福岡県の久留米市校区事務局と役員らが、それぞれの家からオンライン会議システム「Zoom」を使って交流研修会に参加した。地域課題や現状を共有した後、佐藤副会長が「コロナ禍でクリエイトした町内行事」と題して発表。同校区まちづくり連絡協議会の上田桂司副部会長は「まちづくりの種を植え、それを大きく育てるアイデアの豊富さに感動した。とても有意義な時間だった」とコメントした。

 今月は北九州市立大学の森裕亮准教授とオンライン会議も予定している。佐藤副会長は「同じまちづくりという目的でも、各町内会でアプローチが違う。自分たちの活動も客観視して、また改善できる」と交流の意義に触れ、「情報収集しながら新たにできることを模索したい」と語った。

■拓勇東町内会のハイブリッド活動事例■

 ▽イブニングセミナー

オンライン会議システム「Zoom」で前髪カット講座、そば打ち講座などを展開。技術を持つ役員が自ら講師を務める。講座の最後に出てくる「キーワード」を後日役員に伝えるとプレゼントがもらえる。

 ▽ドライブスルー&ウォークスルー長寿を祝う会

会場への集合時間とルートを分散し、密を回避しながらお祝いセットを配布。車の窓越しに「エアハイタッチ」をする参加者たちも。

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