「苦しむ人に目を向けて」 来月6日に自殺防止講演会 コロナ禍の長期化 ストレスに

「苦しむ人に目を向けて」 来月6日に自殺防止講演会 コロナ禍の長期化 ストレスに

 新型コロナウイルス禍の長期化で、ストレスや心の不調を訴える人が全国的に急増する中、苫小牧市は3月6日午後2時から、市民会館で自殺防止講演会を初開催する。市内の精神科医らを講師に迎え、心のセルフケアや悩みを抱える人への傾聴の仕方などを学ぶ。市健康支援課は「自殺は決して人ごとではない。苦しんでいる人に目を向ける意識の醸成につなげたい」と語る。参加無料。

 講演会では社会医療法人こぶし植苗病院の理事長・院長で、精神科医として多くの市民の心の病と向き合ってきた片岡昌哉医師が登壇。コロナのまん延で社会的ストレスが高まっている中、つらい思いをしている人が増えている現状や心の健康を保つ方法、傾聴のこつなどを伝える。

 市の保健師は市内の自殺者の状況を説明。毎月第1水曜日に開設している「こころの相談日」、市民の立場から自殺予防に取り組む「ゲートキーパー」の養成といった心の健康づくりに関する市の事業を紹介する。

 同課担当者は「コロナ禍が長期化し、感染症や生活様式の変化に対する不安が高まる一方、人と会う機会が減り、悩みを相談する場を失ったと感じている人が多い印象」と指摘。「講演会では今、つらい思いを抱えている人に向けた情報提供やメッセージの発信も行うのでぜひ、多くの人に参加してもらいたい」と話す。

 厚生労働省のまとめによると、2021年の全国の自殺者数(速報値)は前年比251人減の2万830人だったが、市内の自殺者数は昨年11月末時点で26人と19年の年間24人を上回った。男女別では男性19人、女性7人、年代別では30~50代が目立った。

 講演会は会場参加(定員200人)と、オンライン参加(同100人)のハイブリッド方式で、当日は午後2時から。

 申し込み、問い合わせは同課 0144(32)6410。

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