苫小牧市は2021年の市内漁業統計(速報値)をまとめた。魚介類の漁獲量は前年比11・3%増の5155トン、漁獲高は同1・5%減の14億9900万円(100万円未満は切り捨て)。秋サケの記録的な不漁が響き、金額は4年連続で前年実績を下回ったが、ホッケやイカの豊漁、ホッキ貝の回復でほぼ前年並みを維持した。
苫小牧漁業協同組合の漁実績に基づき、市が1~12月の統計データにまとめて公表している。混獲された魚介類も計上するため、定置網や刺し網など漁ごとの速報値とは異なる。
秋サケは20年が「記録的な不漁」と形容されたが、21年の漁獲量は183トン、漁獲高は1億5600万円と、いずれも前年を7割弱下回る「歴史的な不漁」。市農業水産振興課は「全体に大きく影響した」と説明し、「資源回復にできる協力があれば」と話す。
一方、ホッケと、外来船の漁だがイカは豊漁で、漁獲高は全体の落ち込みをカバー。ホッケは漁獲量が前年比約5・6倍の313トン、漁獲高が同約2・7倍の3800万円、イカは漁獲量が同2・9倍の365トン、漁獲高が同約3・1倍の2億3700万円。
また、21年連続で水揚げ日本一を誇るホッキも金額面で健闘した。20年はコロナ禍の影響が直撃し、飲食店需要の減少で価格も下落したが、21年は1キロ当たりの平均卸売単価が同45円高の454円と回復。漁獲高も同約1・2倍の3億9300万円だった。
このほか、主力魚介類のスケトウダラは漁獲量が同約1・5倍の1981トン、漁獲高が同約1・2倍の1億6300万円。カレイは漁獲量が同9・3%減の744トン、漁獲高が同5・3%減の1億3000万円。
全魚介類の1キロ当たり平均卸売単価は同37円安の287円。引き続き地場産魚介類の価格向上に取り組む考えで、同課は「予算に限らずPRできることがあれば取り組んでいきたい」としている。
















