苫小牧市内のアブロス日新、沼ノ端両スイミングクラブに所属する選手たちが、27日に札幌市平岸プール(短水路)で行われる第44回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会北海道予選に挑む。JOC春季大会(3月、東京都)出場につながる道内最後の公式戦。男女、泳法、距離別の各種目で設定された全国標準記録突破に向け、闘志を燃やしている。
アブロス日新は佐々木七海(北光小6年)、水谷くるみ(錦岡小6年)、名和美咲(明野小5年)、齊藤麗(泉野小6年)の4人が、女子11~12歳4×50メートルフリーリレーで全国標準記録(1分54秒89)突破を目指す。
今月13日の道内大会で、チームベストの1分55秒78と全国標準まで0秒89に迫る好レースを展開した。佐々木は「泳者間の引き継ぎがうまくいった」と胸を張る。
1月の大会では泳者1人が異なるものの1分58秒64。約1カ月で3秒近くもタイムを縮めた。今丈朗コーチは「個々のレベルが上がっている。道予選でも一丸となって頑張ってほしい」と期待。佐々木は「しっかり調子を整えて、気持ちで負けないように全力で全国標準突破を目指す」と語った。
男子11~12歳50メートル平泳ぎでは大林颯生(錦岡小6年)が、全国標準の32秒91まで0秒63と射程圏内。33秒54の自己ベストをマークした13日の道内大会では「スタートの飛び込みがうまくいった」と言い、「キックを強く打って、上半身にかかる水の抵抗を少なくしていきたい」と本番を見据えた。
アブロス沼ノ端では、男子11~12歳50メートル自由形の堀稜一郎(緑小6年)が悲願の初の全国切符に意気込んでいる。13日の道内大会で27秒22をマーク。標準記録の26秒48に0秒74差と迫った。
2019年の全国JOC夏季大会(東京都)女子11~12歳50メートル平泳ぎで6位入賞を果たした堀葵(和光中3年)を姉に持つ。当時は観客席から全国大会を見詰めた。「憧れになった」舞台で次は自分が泳ぎたい。昨年秋には、姉ら中学生以上の実力者が在籍する上位クラスに入り、力をつけてきた。
日ごろから熱心にアドバイスを送ってくれる姉から「最近は褒められることが多くなった」と笑顔を見せ、「今度は自分が全国に連れていく」と力強い。
女子13~14歳100メートル背泳ぎの牛田真奈(明倫中2年)は、19年のJOC夏季大会以来となる全国出場に意気込む。自己ベストは1分4秒52で、標準記録(1分3秒90)まで0秒62差に迫る。「前半の50メートルを30秒台後半で入って、テンポを維持しながら後半も粘りたい」と語った。




















