シカ出没急増捕獲試行へ 来年1~3月市街地近くで

シカ出没急増捕獲試行へ 来年1~3月市街地近くで

 苫小牧市は24日、市街地への出没が目立つエゾシカについて、来年1~3月、市街地近くでの捕獲事業を新たに実施する方針を明らかにした。併せて、シカと車との接触事故を防ぐため、飛び出しが多い地区での草の除去作業を拡大し、効果的な対策を探る考え。

 同日の市議会定例会で、藤田広美氏(公明)の代表質問に答えた。市はシカ捕獲を含めた対策費約400万円を2022年度一般会計予算案に計上している。

 捕獲事業はできるだけ市街地に近い場所を想定しており、町田雅人環境衛生部長は「専門家の助言をいただき、最終決定したい」と説明。捕獲方法は▽箱わな▽ワイヤーで足を捕まえるくくりわな―を用い、他の野生動物に配慮して冬期間に行うとしている。

 「ロードキル」と呼ばれる野生動物の路上での死亡事故を防ぐため、市道脇の繁茂した草を除去し、見通しを確保する対策についても、これまでの対象範囲を拡大する。

 シカの捕獲事業は、市が農業被害対策の一環として補助金を出し植苗・美沢、樽前、高丘で、胆振総合振興局が苫小牧東部開発地域(苫東)でそれぞれ実施しているが、いずれも郊外が対象。市街地近くでの捕獲は初めて試行する。

 対策強化の背景には、市街地での出没の増加がある。環境生活課によると、市への21年度の通報は1月末時点で200件を超え、前年度の年間約170件をすでに上回っている。同課は「今年は大雪の影響で、食料を求めて市街地に出てくるシカが増えたとみている。『初めて庭木が食べられた』との声も届いており、行動範囲が広がっているようだ」と分析している。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る