コロンとした形のフランスの伝統菓子「カヌレ」が最近、注目を集めている。シンプルな材料ながら奥深い味わいと複雑な食感が人気だ。苫小牧市内でもこだわりのカヌレを扱う店舗が増えている。
カヌレは薄力粉や牛乳、砂糖、バター、卵などを混ぜ合わせた生地を独特の型に流し入れて焼き上げた菓子。外はカリッと、中はしっとりとした食感が特徴だ。
国内では1995年ごろにブームになったが、人気が再燃。カヌレ専門店が全国的に増えているほか、農林水産省も砂糖の需要拡大キャンぺーンの一環で、カヌレに着目した。昨年流行した菓子をランキングする同省の独自企画でカヌレを5位にランクインさせたほか、今年もブームが続くと予想している。
双葉町の新苫小牧プリンスホテル「和~なごみ~」は今月、フロントでカヌレの販売を開始。ホテルが所在する苫小牧や周辺の温泉地で人気の土産品にちなんでハスカップ(苫小牧)、わさび(登別)、アロニア(北湯沢)、白あん(洞爺湖)の4種類を提供している。1個250円(税込み)。持ち帰り商品で、宿泊客に限らず購入できる。
昨年10月に行われた社内料理コンテストの入賞作品を商品化。出品者で、開発を手掛けた野口観光ホテルプロフェッショナル学院2年の大澤凱さん(20)は「素材の風味を表現するため、毎日のように研究開発に打ち込んでたどり着いた味。ぜひ味わってほしい」とアピールする。販売は3月末までを予定している。
イタリアンレストランのピッツェリアポポラーレ(日吉町)は、昨年9月からカヌレを提供。木村幸裕代表は苫小牧にないものを―とメニューに加えたという。生地を寝かせる時間や焼き時間に気を配り、今も改良を重ねている。不定期販売で、提供する際はSNS(インターネット交流サイト)で告知しているが、毎回用意した分が完売する人気ぶりだ。
店内飲食時はアイスクリームが付いて550円(同)、テークアウトは350円(同)。販売状況はインスタグラム ID@tomakomai.pizzeria_popolareで確認できる。
しらかば町のソフトクリーム専門店幸せの生ソフトプチラパンは今月11日、カヌレをトッピングした「塩バターカヌレの生ソフト」を発売。神奈川県の菓子店Happy蜂蜜Bakeryから仕入れたものでエシレバターでソテーし、メープルシロップを掛けて提供している。
カリカリ、もちもちのカヌレとソフトクリームの相性は抜群で、初回製造分は1週間足らずで完売。26日、数量限定(790円)で再販売を開始した。山下詩麻オーナーは「カヌレの人気は想像以上」と驚く。



















