老朽化が進む苫小牧樽前小学校について、苫小牧市教育委員会は2月28日、同校体育館で改築計画案の住民説明会を開いた。自然環境に最大限配慮しながら敷地内に新しい校舎、体育館を建設し、2024年の2学期からの利用を目指す考えを明らかにした。
同校は市内全域から通学可能な特認校で、今年6月に開校100周年を迎える。
現在は25人の児童が通っており、シイタケの栽培やかんじき体験といった豊かな自然環境を生かした教育活動を展開。近年は新型コロナウイルス禍で見送られているが、運動会を地域行事として町内会と合同で行っていることも特徴だ。
これまで校舎の増改築を重ねてきたが、古い棟では築60年が経過。児童や職員らの安全確保へ全面改築を決めた。
計画案では、新校舎は鉄筋コンクリート造り平屋建て1440平方メートル(現在は1081平方メートル)、体育館は鉄骨または鉄筋コンクリート造り平屋建て918平方メートル(同708平方メートル)に拡張する。
敷地の西側にある樹木の一部を伐採し、建設する。普通教室は南向きに配置し、彩光に配慮。図工室を新設する。会議室、視聴覚室と兼用の多目的室も造り、地域との交流に活用したい考えだ。
同じく敷地西側のシイタケ園は、北側に移設。東側には体力づくりのアスレチック遊具や築山を整備。プールは事業費抑制のため解体する。
「百年桜」の呼び名で地域に親しまれている開校時からある樹齢約100年の桜や、市が保存樹としているクリの木はそのまま残す。
22年度は実施設計に着手。23年から24年7月にかけて、新校舎や体育館の新築工事を進める。新施設完成後、旧施設の解体に入る。
説明会には、地域住民や同校児童の保護者ら15人が出席。樽前町内会の浜部敏明会長(77)は「校舎隣にあるかしわの森は、校歌に登場する教育効果もある大事な場所。環境を大事にし、学校を造ってもらいたい」と話していた。
市教委の担当者は「樽前の特徴を生かしながらつくった計画案。末長く愛される施設を建設していきたい」と力を込めた。
市教委は、1~30日、市のホームページやまちなか交流センター・ココトマなどでパブリックコメント(意見公募)を実施する。



















