胆振総合振興局は2月28日、チーム「ゼロカーボンいぶり」のキックオフセミナーを室蘭市内のホテルで開いた。チームに参加する官民約50人が参加し、事例発表や講演を通して情報を共有し、ゼロカーボン実現に機運を高めた。
事例発表でトヨタ自動車北海道(苫小牧市勇払)は、新組織の立ち上げや、カーボンニュートラル(CN、温室効果ガス排出ゼロ)の2035年達成に向け廃熱を工場の暖房に使うなど徹底した省エネの取り組みを紹介した。アドバンスドBCD企画推進室CN―Gの菊地喬グループ長は「『省エネはやり切った』という雰囲気もあったが、今まではやりやすい省エネだった」と振り返り、「設定温度や圧力がなぜこうなっているかまで切り込んでやっている。まだまだやれることはある」と胸を張った。
會澤高圧コンクリート(同若草町)はCNを業界に広げる新たな方針を説明。バイオの力でコンクリートのひび割れなどを自ら修復する技術を紹介しながら、青木涼常務は「建築分野で展開したい技術だが、現在は建築基準法など規制がある」と指摘した。
技術革新に法整備が追いつかない現状に、谷内浩史振興局長は「企業、地域の課題、ニーズを丁寧に拾い集め、共有し、提案や要望に反映すればゼロカーボンは加速される」と同チーム発足の意義を強調した。
コーディネーターを務めた室蘭工業大の山中真也准教授は「ゼロカーボンは総力戦」と訴え、同チームに対して「情報を分かりやすく発信し、産学官金民一体で楽しく取り組める雰囲気を作って」と呼び掛けた。
















