元牧場主の林さん 日高地方の馬産史語る 皇室の乗用馬を育成 苫郷文研が市民公開講座

元牧場主の林さん 日高地方の馬産史語る 皇室の乗用馬を育成 苫郷文研が市民公開講座
日高の馬産史について語る林さん

 苫小牧郷土文化研究会(斎野伊知郎会長)は2月27日、苫小牧市美術博物館で第37回市民公開講座を開いた。同会の副会長で、かつて新冠町内で軽種馬牧場を営んでいた林隆光さん(78)が「日高地方の馬産の歴史」をテーマに講演し、会員と市民を合わせ35人が耳を傾けた。

 林さんは1975年から90年ごろまで、町内で農耕馬の改良を中心とした軽種馬牧場「新冠林牧場」を経営。競走馬も手掛け、サラブレッドのテスコボーイ産駒ドンテスコシチーなどを輩出した。

 講座では、新冠町に皇室用の乗用馬を育成する御料牧場が誕生した背景について、気候の良い未開地だったこと、近郊の浦河に旧幕府直轄の牧場があったこと、静内などがすでに市街化していたことなどを挙げた。

 新冠種畜牧場が御料牧場として宮中御料馬の生産や道産馬の改良に従事していた09(明治42)年、皇族方や要人を迎えるために建築された貴賓舎「龍雲閣」(新ひだか町静内)についても触れ、「歴史や由緒のある建物。町や町民の努力で現存している」と述べた。

日高の馬産史について語る林さん

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