「二番目の悪者はいない。悪いのは金のライオンだけだ」。これは、本を読んだ最初の私の感想だ。金のライオンは国王になるために、銀のライオンの嘘の悪い噂を動物達に流し、それを信じた動物達は、金のライオンを国王にして国は滅びた。私は動物達も金のライオンに騙された被害者だと思った。でも筆者は「本当に金のライオンだけが悪かったのか…」と問いかける。二番目の悪者はだれだろう。
「嘘は、向こうから巧妙にやってくるが、真実は、自らさがし求めなければ見つけられない」。雲が呟いたこの言葉がとても心に残り、ある友達のことを思い出した。私は銀のライオンと似た状況になったことがある。その時は真っ黒いモヤがどんどん私を襲ってくるみたいで、怖くて苦しくて涙が止まらなかった。そんな私を救ったのが、話を真剣に聞いてくれた友達だった。どちら側にも付かず、中立の立場で、真実を見つけようとしてくれたことに救われた。今ではその友達は私の親友だ。動物達に足りなかったのは「真実を確かめにいく力」だと思う。誰一人として銀のライオンに噂が本当かどうかを確かめなかった。身近な人が心配だから噂を広めた人が、それが嘘だった時、嘘の情報を広めた加害者になる。銀のライオンの噂は100%間違っていた。悪意がなく、善意や優しさ、誰かを守るためであっても、「みんなが言ってるから」という理由で他の誰かに伝えることは、罪なんだ。つまり、二番目の悪者は動物達だ。私はドキッとした。100%嘘の噂が、100%真実として身近でも出回っているかもしれない。
学校ではよく、「~なんだって」「~らしいよ」という噂が流れる。本人に確認せずに他の人に話したことが私にもある。私の中で、先に聞いたことが真実になっていた。早い者勝ちの真実なんておかしいことに気付いていなかった。私は、金のライオンには絶対にならない。でも、二番目の悪者にもなりたくない。そのために私に足りないのも、動物達と同じで、真実を確かめようとする行動力だ。
ある日、学校で聞いた噂を、勇気を出して本人に本当なのかを確認してみた。すると、噂とは全く違う話が返ってきた。私が勝手に「多分こうなんだろう」と想像していたことも確認してみたら、思っていたのと真逆の内容が返ってきて驚いた。筆者が言いたかったのは、きっとこれだ。真実を知るために行動したら、全く別の世界が見えてきた。今まで、どれだけの真実を見てこなかったのだろう。
テレビでは、毎日色々な報道が流れる。どこまでが真実だろう。疑うことなく信じたことで、傷つく人はいないだろうか。こんなことを今まで私は考えたこともなかった。
「誰かにとって都合のよい嘘が世界を変えてしまうことさえある。だからこそ、なんどでもたしかめよう」。雲が最後に呟いたこの言葉を忘れず、私が友達に救われたように、傷ついた友達を救える人になれるように、春からの中学校生活でも頑張っていきたい。
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第39回冬休み読書感想文コンクール(苫小牧市立中央図書館、市教育研究会学校図書館教育研究部会主催)の入賞者がこのほど決まった。市内小中学校25校からの応募作95作品から、特選、最優秀作品に選ばれた6作品を紹介する。
















