携帯電話大手3社は、第3世代(3G)の携帯電話サービス終了を前に、スマートフォンなどへの乗り換えキャンペーンやスマホ教室に力を入れている。苫小牧市内では今月末に3Gサービスを終了するKDDI系列の店舗で、駆け込み需要が急増中。3G回線を使う従来型の携帯「ガラケー」を利用するシニア、高齢者は依然として多く、再来年以降に電波を止める停波を控えるソフトバンク、NTTドコモも周知が課題だ。
KDDIは、3G携帯利用者を対象に一部機種へ無料で交換できるサービスを実施中。KDDI北海道総支社広報担当の児玉暁子さんは「リーフレットの送付や電話で案内し、戸別訪問での機種変更にも応じている」と話す。
同社が展開するauショップ苫小牧西(川沿町)では「スマホスタートプラン」と題したキャンペーンを開催しており、高齢者を中心に機種変更を求める電話での問い合わせや来店が急増している。
名内めぐみリーダーは「3Gサービス終了に伴う駆け込み需要に加え、春からの新規契約者も多い」とうれしい悲鳴を上げながら「在庫に限りがあるため、来店は早めの予約を」と呼び掛ける。
KDDIブランドの一つ、UQモバイルを扱うUQスポットMEGAドン・キホーテ苫小牧(木場町)も、3G携帯電話からの機種変更を求める客で混雑している。末広町の常磐ユキさん(75)は12年間使ってきた二つ折り式で、ボタン操作のできるガラケーから「かんたんケータイ」に変更。「使い勝手と値段を重視して決めた」と言う。
一方、2024年1月下旬に3Gサービスを終了するソフトバンクは「3G買い換えキャンペーン」や「スマホデビュー割」など利用料金の値引きをチラシで告知している。小口真和北海道東北スマホ推進課長は「周囲で耳にする『操作が難しい』という声に、高齢者らはスマホへの不安を抱いてしまう人が多い」と指摘。「活用できる段階までスマホ教室でサポートしている」と語る。
ソフトバンク苫小牧桜木(桜木町)でスマホ教室に参加した有珠の沢町の中山あつ子さん(71)は「以前使っていたガラケーのサービスが終了すると聞き、早めに機種を変更した。今は会社の給料明細もスマホで見ることができて便利」と満足げだった。「教室に通い少しずつできることが増えた」と話すのは夫婦で参加していた柏木町の藤川秀明さん(73)。「孫と連絡が取りやすくなった」と笑みを浮かべた。
ドコモは、最も遅い26年3月末に3Gサービスを終了予定。ドコモショップ苫小牧明野新町店(明野新町)は利用者の不安解消へ、スマホ教室や新しい端末を購入する前の使用体験を案内しているが、担当者は「ドコモは終了までの期間が長い分、駆け込み需要の高まりはまだ見られない」としている。



















