苫小牧港の2020年港湾取扱貨物量(確定値)が1億29万8000トンとなり、横浜港を抜いて初めて全国3位になった。新型コロナウイルスの感染拡大で全国的に貨物量が減少する中、国内貨物の多さが強みの苫小牧港が影響を最小限に抑えた形となった。
苫小牧港管理組合のまとめによると、同港の取扱貨物量は19年まで4位が続いた。20年は19年の1億729万4000トンより699万6000トン減少したが、横浜港はさらに減少幅が大きく1700万トン減の9362万3000トンとなり、苫小牧港が横浜港を抜いた。1位は名古屋港の1億6854万8000トン、2位は千葉港の1億3400万9000トン。
苫小牧港は国内貨物の取扱量が01年から20年連続日本一で、同組合は「他港が海外貨物でコロナの影響を受けたのに比べ、苫小牧は減少幅が小さかった」と分析する。国内貨物量は08年のリーマンショックや20年以降のコロナ禍で減少したが、苫小牧港のシェアは右肩上がりに上昇を続け、20年は初めて4%を突破していた。
苫小牧港管理者の岩倉博文苫小牧市長は「コロナ禍が背景にあり、あくまで20年の確定値だが、初めて3位になった。改めて苫小牧港の重要性を感じている」と話し、「今後、西港中央北埠頭(ふとう)の供用開始や、東港周文埠頭で新岸壁が整備された場合、まだまだ拡大に期待できる」と意気込んだ。
一方、21年は速報値の段階だが、苫小牧港の1億477万6795トン(前年比4・5%増)に対し、横浜港は1億480万トン(11・9%増)とわずかに上回り、コロナ前の水準に近づきつつある。
















