ウクライナに平和を 外国人、市民、学者ら反戦へ声 札幌中心部集会相次ぐ ロシアの侵攻に抗議

父がウクライナ人の高校生(右)も停戦を訴えた集会=20日、JR札幌駅南口広場

 ウクライナに平和を―。札幌市中心部で19、20日の週末、ロシアの軍事侵攻に抗議する集会が相次いで開かれ、道内在住の外国人や学者、市民が「戦争をやめて、ロシア軍は即時撤退を」と一日も早い停戦を求めて声を上げた。

 20日の日曜日は、JR札幌駅南口広場で市民有志が4週連続で集会を開催。雪が舞う中、約200人が参加し、平和への思いをスピーチした。

 冒頭、主催者側の女性が「完全な非暴力の抗議行動。ヘイトスピーチは絶対やめて、あくまでもロシア軍が行うウクライナ侵攻に抗議したい。ロシア人に対する差別的言動はやめてください」と趣旨を説明した。

 父がウクライナ人、母が日本人で札幌の高校に通うゴヴォロヴスキー大河さん(16)は「きょうの札幌も寒いが、キエフは今、マイナス1度。戦っている人たちも、逃げる人たちも、北海道より寒い中で今、戦っています」と切り出した。「僕が伝えたいことは二つ。一つは一緒に平和を目指してほしい。とにかくこの軍事侵略を止めて停戦をして、人が死なないような状況をつくらないと」と呼び掛けた。さらにプーチン大統領には「最悪で人類の恥。やっていることはあり得ないし、無意味過ぎる。生まれて間もない、罪のない子どもたちまでどんどん死んでいる」と激しく批判した。

 在日フィリピン人の女性もマイクを握り、「ニュースを見ていることができないぐらい悲しく、胸が苦しい」と心境を吐露。「毎日恐ろしい爆弾が落とされ、無差別で殺されている。私たちができることは、戦争をやめるよう一人でも多くの人が声を上げること」と語り、最後にジョン・レノンの代表曲「平和を我等に」をアカペラで歌い上げた。

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 19日は道内の学者らでつくる「戦争をさせない北海道委員会」(事務局・北海道平和運動フォーラム)が、札幌駅前通で抗議行動を行い、約400人が参加した。

 同フォーラムの佐藤環樹代表はロシアの作家・トルストイの言葉を引用し「戦争には勝者もなく敗者もなく、絶望しか残らない。プーチン大統領がこの文言を胸に刻むまで声を上げて、この暴挙を止めなくてはならない」と呼び掛けた。

 続いて室蘭工大大学院の清末愛砂教授が「ロシア軍による非道な攻撃で、子どもを含む多数の人が亡くなっている。即時撤退を」と訴え、北星学園大の岩本一郎教授も「軍事侵略に1ミリの正義もない。今すぐ戦争をやめてほしい」と声を振り絞った。

 最後にマイクを握った前札幌市長の上田文雄弁護士は「20世紀は戦争の時代。21世紀はそうではないと思っていたが、現実は違った」と強調。「ウクライナの子どもたちが心細く、一人でさまよう姿を見て、何とかしなければならない。一刻も早く戦争を止めたい」と連帯の必要性を訴えた。

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