田中深愛(明倫中3年)が全日本ジュニアスキー選手権初出場

田中深愛(明倫中3年)が全日本ジュニアスキー選手権初出場
JOCジュニアオリンピックカップに初出場する田中

 アルペンスキーに打ち込んでいる苫小牧市の田中深愛(みのり)=M’sスキーチーム、明倫中3年=は、11~13日に三笠市で開かれた北海道ユース選手権大会三笠シリーズの女子回転で8位入賞するなど健闘、25日に長野県で開幕するJOCジュニアオリンピックカップ2022全日本ジュニアスキー選手権大会(回転、大回転)の出場権を初めて獲得した。中学年代最後の大会で入賞を目指す。

 田中は苫小牧では少ないスキー競技者の一人。空知管内長沼町など市外のスキー場にほぼ毎日通うなど、練習場所の確保に苦労しながら競技を続けてきた。1年時には成績不振に悩むこともあったが「諦めずに練習してきた」ことが強い精神力につながっている。

 三笠シリーズの大回転では、2本とも思うようにスピードに乗れなかった。「コースが難しくて自分のラインで滑ることができなかった」と振るわず、9位に終わった。

 回転では重心を後ろに下げない滑走姿勢(スタンス)が本来のスピードを生んだ。2本目はトップの46秒75をマークし、1本目との合計タイムで8位に入った。2種目で獲得した順位に応じて与えられるポイントの合計点で初のJOC切符を手にした。

 スタンスは改善の余地も残した。両足の幅は肩幅ほどが理想だが、ターン時に外側の板が流れてしまうことがある。「外の足が外れると次のターンで遅れて、持ち直すのにロスが出てしまう」と大会までの修正が課題だ。

 今春からは道内の名門、北照高に進学する。高校総体上位入賞など高みを目指して競技に励む。「文武両道で頑張る。ワールドカップに出場できるくらいのポイントを稼いでいきたい」と将来を見据えて語った。

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