ふくトマ 10年間の軌跡振り返る 福島の親子招待 最後のイベント

ふくトマ 10年間の軌跡振り返る 福島の親子招待 最後のイベント
自然災害発生時のボランティア活動について語り合うパネリストら

 東日本大震災で被災した福島県の親子向けの保養活動を10年間続けてきた苫小牧市の市民グループ「ふくトマ」(石田英人代表)の活動報告会が26日、市民会館で開かれた。同会最後のイベントで、これまで活動に関わってきた市民ら約30人が参加。歩みを振り返りながら、人と人が支え合うボランティア活動の意義や可能性を探った。

 同会は2012年から毎年夏、東京電力福島第1原発の事故で屋外活動が制限されている福島の子どもと保護者を招いた保養活動を市内で実施。これまでに43世帯136人を受け入れた。

 報告会は活動の締めくくりとして企画。パネルトークでは、同県本宮市在住で同会福島出張所スタッフとして13年からほぼ毎年参加してきた高野美生さんら3人が、自然災害発生時の奉仕活動について意見を交わした。

 高野さんは、原発事故の恐怖と混乱を回顧。当時は妊娠中で「おなかの子どもに悪い影響が出ないか、このままここに住み続けていいのか。判断するための情報もなく、ものすごく不安だった」と振り返った。

 そんな状況下で実施された保養活動により放射線の恐怖から解放された喜びと、自身の話に耳を傾けてくれるスタッフに癒やされた経験に触れ、子どもが成長した後もスタッフとして活動を支えるようになった経緯を語った。

 報告会では、昨年9月に同原発の20キロ圏内を訪れた同会のスタッフが、被災地の復興状況などを説明。これまでに学んだことや感じたことを発表する時間も設けられ「時間がなくてもできる、いろいろな形の活動があっていい」「近くにあるちょっとしたきっかけでできるのがボランティア活動のいいところ」などと意見を交わした。

 石田代表は「スタッフや支援者、参加してくれる人たちのおかげで毎年次へ進むことができた」と感謝。「活動を終えてみんなバラバラになるが子どもたちにしわ寄せが行かない世界をつくるため、それぞれの立場で頑張ってもらえれば」と話していた。

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