苫小牧市有明町の一休そばは1日、火災で全焼した総本店の再建に向け、インターネットで資金を調達するクラウド・ファンディング(CF)を始めた。そばつゆのもととなる「かえし」を熟成させる地下蔵を再建するためで、返礼品にはそばや食事券などを用意している。
総本店は1975年に開店。多くの市民に親しまれてきたが、2021年10月に火災が発生し、建物内部を半焼した。かえしの保存タンクは回収し、グループの店舗で一時的に保管しているが、最適な環境ではないという。早川陽介社長は「不特定多数の方からお金を集めることをちゅうちょしたが、知人からアドバイスをもらい、CFを始めることにした」と話す。
CFの期間は5月中旬まで、目標金額は50万円。支援額は1500円~10万円で、お礼の手紙のほか、冬季限定で提供するもつ鍋や食事券、店内に名前付きプレートの掲示などの返礼品を用意した。情報は公式LINEで発信する。
集めた資金は、かえしの貯蔵庫の復旧や道具の購入費などに活用する。50万円以上集まった場合は、7000万円以上かかる総本店の建て替え費用に充てる。
同社のかえしは、しょうゆの選定や製造、熟成方法にこだわり、寝かせの期間を1カ月半から2カ月と通常の店(1週間程度)より長く熟成させる。1年を通して涼しい環境を維持するため、地下蔵を造っていた。
早川社長は「かえしの熟成庫を絶対に復活させ、一休そばの味を多くの方に届けたい」と力を込めた。
















