2021年の苫小牧市内の自殺者数は、前年比5人減の27人だった。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率は同2・83ポイント減の15・86で、市第2次健康増進計画(18~22年度)の目標値17・12以下はクリアしたが、働き盛りの30~50代の自殺に歯止めがかかっていない。要因は新型コロナウイルス禍も絡み複雑多様で、市は自殺につながるサインに気付いて必要な支援につなげる「ゲートキーパー」の養成に力を注ぐとともに、保健師らが月1回、市役所で相談に乗る「こころの相談日」などの活用を呼び掛けていく。
厚生労働省自殺対策推進室のまとめによると、自殺者27人の性別は男性19人(前年比3人減)、女性8人(同2人減)。年齢別では30代7人(同2人増)、50代5人(同5人減)、40代4人(同2人増)、20代4人(同1人減)などとなっており、10代も3人(同1人増)いた。
30~50代が計16人(同1人減)と全体の6割を占めた。要因は健康問題9人(前年と同数)、経済・生活問題8人(同4人増)が目立った。
職業別内訳は無職15人(同2人減)、勤め人11人(同4人減)、自営業1人(同1人増)。
厚労省は、自殺には多様、複合的な原因や背景があると指摘。経済・生活問題は生活苦や多重債務など、勤務問題では仕事疲れや職場の人間関係などさまざまな要素が連鎖する中で起きていると説く。
過去5年間の市内での自殺者数は16年35人、17年27人、18年44人、19年24人、20年32人と増減を繰り返している。要因は健康問題が男女共に多かった一方、被雇用者、無職者の経済、勤務問題に起因した自殺は男性に目立った。
市は20年10月から毎月第1水曜をこころの相談日とし、市役所4階の健康支援課の一角に相談室を設置。保健師らが面談や電話相談に応じている。13年度からは住民参加の自殺予防策として毎年、ゲートキーパー養成講座を開催。今年も8月に開催予定で、21年度までに市民2734人が認定を受けている。
市健康支援課の担当者は「自らが不安なとき、不安そうな人に気付いたときは1人で悩まず相談を」と訴える。相談・問い合わせは市健康支援課 電話0144(32)6410。
ホームページ上に、携帯電話やパソコンで心理状態をチェックできる「こころの体温計」も開設中。アドレスはhttps://fishbowlindex.jp/tomakomai/。
















