半世紀余りの歴史に幕 市民会館食堂、今月末で閉店

半世紀余りの歴史に幕 市民会館食堂、今月末で閉店
今月末で閉店する市民会館食堂

 苫小牧市民会館内の「市民会館食堂」が、今月末で閉店する。半世紀以上にわたって営業を続けてきたが、新型コロナウイルスの影響で客足が細り、運営継続が難しくなった。利用者からは惜しむ声も聞かれる。

 食堂は1968年10月、同会館の開業に合わせてオープン。中華料理からカレーライス、オムライスまで多彩なメニューをそろえ、市民に親しまれてきた。

 市市民生活課によると、運営会社の渡辺(表町)の佐藤秀文社長から市に閉店の申し出があったのは3月下旬。同社は館内で営業するための「行政財産使用許可」を今年度も更新したが、申請書類で「申請は4月末まで」とし、添えられた文書で「事業を継続することは厳しい」との意向を示した。

 2019年度の市民会館の利用者数は約15万人に上ったが、コロナ禍で20年度は3万4000人まで落ち込み、21年度も低迷。食堂利用者は来館者が中心だったため、コロナが大きな打撃となったとみられる。

 食堂を訪れた室蘭市の清野明彦さん(63)は「コンサートで来館する際に立ち寄っていた。閉まるのは寂しい」と話していた。

 市民会館は「市民文化ホール」が開業する2026年まで開館予定だが、食堂があったスペースの活用方法や新たな飲食店を募集するかは未定という。

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