規制解除は5月中旬以降 白老町の鳥インフルエンザ

規制解除は5月中旬以降 白老町の鳥インフルエンザ

 高病原性鳥インフルエンザが確認された白老町の養鶏場で進められている鶏約52万羽の殺処分は、22日午前までに約9割が終了した。ただ、埋却地から硫化水素ガスが発生して一時、作業が中断するトラブルに見舞われ、鶏舎の清掃や消毒を含めたすべての防疫措置の完了時期は不透明。鶏や卵の移動制限など周辺農場への規制解除については、同措置完了後の検査や経過観察があり、早くとも5月中旬以降となる見通しだ。

 道は今月15日の当該養鶏場からの「死ぬ鶏が増えている」との通報を受けて行った検査で、致死率が高い「H5N1型」の高病原性鳥インフルエンザ感染を確認。16日に飼育中の鶏すべての殺処分を決め、同日から24時間態勢の防疫措置が続いている。

 併せて、道は感染拡大防止のため同日、現場から半径3キロ圏内を鶏や卵の移動を禁止する「移動制限区域」(対象は2カ所)、半径3~10キロ圏を域外への出荷などを禁止する「搬出制限区域」(同6カ所)に設定した。

 道によると、16日に移動制限区域の農場2カ所で立ち入り検査を実施。これまでに周辺農場を含め、異常家禽(かきん)発生の報告はないという。

 ただ、制限解除には防疫措置完了から10日後、3キロ圏内の養鶏場2カ所で行う検査の結果を待たなければならない。感染が確認されなければ、農林水産省の判断を踏まえ、3~10キロ圏内の制限が解除される。

 3キロ圏内の制限解除には対象養鶏場の陰性確認から、数日間の経過観察も必要。道は当初計画で埋却、消毒を含む防疫措置の完了時期を27日以降としており、順調なら5月中旬には全規制が解除される見込みだ。

 その鍵となる殺処分は当初、好天に恵まれたことに加え、18日まで自衛隊の派遣協力もあり、計画より2日程度早いペースで推移していたが、20日に鶏を埋却した穴から基準値を超える硫化水素ガスが発生し、作業を中断。21日深夜に再開したが、道は「不測の事態を受け、終了時期はまだ見通せない」(対策本部指揮室)と説明している。

 22日午前10時時点で殺処分の進捗(しんちょく)率は91%(約47万5000羽)、埋却完了は49%という。

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