「新選組遺族らに緻密取材」 研究家が子母澤寛の功績解説 市中央図書館

「新選組遺族らに緻密取材」 研究家が子母澤寛の功績解説 市中央図書館
新選組始末記は「新選組の滅亡までを忠実に描いている」と丹羽さん

 「新選組始末記」などで知られる歴史小説家子母澤寛について学ぶセミナーが23日、苫小牧市中央図書館で開かれた。講師は子母澤の研究家で、函館市中央図書館の元館長丹羽秀人さん(65)。生誕130周年を記念した同館の企画で、市民らが熱心に耳を傾けていた。

 丹羽さんは同作について「明治、大正期に知名度が低かった新選組を世に知らしめた」と強調。「新選組の生き残りや遺族などに緻密な取材を重ねて書かれた。あくまで小説ではあるが、歴史に忠実に書かれている」と説いた。

 ノンフィクション作家司馬遼太郎が影響を受けていたことにも触れ、「大正生まれの司馬は江戸末期を生きた人との交流はできなかった。直接取材ができた子母澤をうらやましく感じていたようだ」と述べた。

 北広島市の公務員工藤祐子さん(47)は「新選組の存在を広めた子母澤の功績は大きい。セミナーで歴史を身近に感じることができた」と話していた。

 子母澤は1892年、旧厚田村(石狩市厚田区)生まれの小説家。東京日日新聞社(現毎日新聞社)で記者として勤務する傍ら、新撰組など幕末を題材とした小説を手掛けた。

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