苫小牧市は、仕事と休暇を兼ねて地方で過ごすワーケーションを地域振興に生かすため、7~9月に市内で体験モニターツアーを計画している。2021年度に続く取り組みで、道外企業の従業員に参加してもらい、誘致に向けた課題を探る。今回は地元企業との交流機会を設け、ビジネス創出のヒントをつかんでもらうなど、産業都市・苫小牧ならではワーケーションの魅力を体感してもらう。
ツアーの滞在地は、オートリゾート苫小牧アルテン(樽前)。樽前山麓の自然に囲まれたリゾート地のコテージに一定期間宿泊し、インターネット通信活用の仕事をしながらレジャーも楽しんでもらう。市は今後、参加者を募り、複数回実施する予定だ。
期間中、地元企業との異業種交流の機会を設け、商品開発や新たな事業につなげてもらう。また、夏ならではの観光や体験プログラムも企画するという。
ワーケーションは、居心地の良い地方で遠隔勤務のリモートワークをしつつ、きちんと休暇も取る労働スタイル。厚真町が通信設備を備えたサテライトオフィスを町内に構えるなど、関係人口の創出や地域振興策として東胆振の自治体も注目している。
苫小牧市は昨年12月から今年1月にかけて、初のモニターツアーを2回行い、計10人が参加した。コロナ禍で予定していた4回のうち2回が実施できなかったものの、首都圏から80人以上の応募が寄せられ、関心の高さをうかがわせた。
東京都や神奈川県などから参加した人たちは2泊3日の期間に、ブルームボールを体験したり、苫小牧工業高等専門学校の生徒と交流したりして滞在。参加者からは「空港からのアクセスの良さは魅力」との声が聞かれた一方、「地元企業と接点を設けてほしい」、「コテージのデスク周りの環境を良くしてもらいたい」と求める意見もあったという。
このため、今年度のツアーを前に市は、無線通信Wi―Fi(ワイファイ)など通信環境の整備に取り組んだ。市は実施結果を踏まえて改善点を改めて把握し、23年度以降、苫小牧でのワーケーションを本格的にPRしていく。市政策推進課の担当者は「いずれ民間主体の動きとなって、新たなビジネスチャンスを得る機会になれば」と期待する。
















