苫小牧啓北中学校(宮嶋隆行校長)は27日、同校2年生3人が命を失った32年前の水難事故を思い返す「命を大切にする集会」を開いた。全校生徒404人が、学年別に時間を区切って体育館に集まり、黙とうをささげるとともに、改めて命の尊さについて考えた。
事故は、1990年4月29日に起こった。中学生14人がサイクリングで支笏湖を訪れ、数人で千歳川の岸にあった小型船舶引き揚げ用のトロッコで遊んでいたところ、突然動きだして2人が水中に転落。救助のために飛び込んだ1人を含む3人が死亡した。
集会では、天谷晃太教諭(33)が当時の新聞記事や伝えたいメッセージをスライドで映し、事故の経緯や当時の様子を説明した。命を落とした生徒の1人は、教師になりたい夢を持っていたことも伝えた。
天谷教諭は「自分、周りの人の命を守り大切にすると同時に、今生きていることや頑張れることに感謝してこれからの生活につなげてほしい」と呼び掛けた。生徒たちは真剣なまなざしで教員の話に耳を傾けていた。
同校は、悲惨な事故を二度と起こさないよう語り継ぐため、毎年大型連休の前に集会を開いている。
















