苫小牧市美術博物館で29日、企画展「アイヌ刀―エムシ・タンネプイコロ・タクネプイコロ」と収蔵品展「動物の絵」、中庭展示「川上りえ」が一斉に開幕した。
アイヌ刀をテーマにした企画展は、同館収蔵の資料を中心に集めた。日本刀の刀身に、アイヌ文様を施した柄などが付いたエムシや宝物として扱われたイコロなど約100点を展示している。
アイヌ刀は闘争のためではなく主に儀式で魔を払うために使われたが、獲物の解体や植物の採取に用いられたマキリや狩猟時に携帯したタシロなど実用的な刀もある。
市内沼ノ端中央の会社員斉藤尚さん(63)は「あえて切れない刀を作って儀式に用いていたことは興味深い」と話していた。
5月7日、6月18日には午前11時からと午後2時からの2回、学芸員がアイヌ刀について解説するスライドトークを予定している。
収蔵品展では、動物の絵を展示。遠藤ミマンの「赤い帽子と馬の親仔」や中野智の「イヌとカラス」など12点が並ぶ。
企画展、収蔵品展は6月26日まで。
中庭展の作品は、石狩市在住の芸術家川上りえさん(60)が手掛けた5方向に分岐する幅約5メートルのてんびんで、来年3月まで展示する。
















