自助

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 ゴールデンウイーク(GW)が始まった。3連休が2回あり、5月2日と6日に休みを取れば10連休も可能。まさに黄金週間だが、期待と不安も交錯する。朝から本道空の玄関口、新千歳空港で取材しているから、なおさらそう感じるのだろう。ごった返すマスク姿の旅客らはまるで、新型コロナウイルス感染対策と社会経済活動の活性化との、せめぎ合いを映し出している。

 「3年ぶり」。今年はいろんな場面で聞くフレーズだ。緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が、全国のどこにも出されていない中で迎えるGW。各地で人が集まるイベントなどを復活させる動きも目立つ。コロナ対策も知見やノウハウを蓄積してきた。閉鎖的になった社会経済を回す必要性は、誰もが実感している。

 一方、コロナ禍は「3年目」の真っただ中。年明けからの「第6波」が収束しないまま、「第7波」に突入したことは明らかだ。苫小牧市内もワクチン接種率の低い子ども、若者を中心に感染者数が増えている。オミクロン株への置き換わりが進んでからは、重症者が少ないことは周知の事実だが、毎日のように死者も出ていることを、忘れてはいないだろうか。

 コロナによる行動制限はなく、自由を享受できるからこそ、備えや対策の徹底が、各自に求められている。GWは身近な病院も休みになる。連休を満喫しながら、自助の意識も油断なく、持ち続けたい。(金)

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