クラフトスパイス完成 苫小牧オリジナルの味で観光誘客 市内飲食店で料理に活用

開発した苫小牧クラフトスパイス

 苫小牧市の新たな食文化を創出しようと、苫小牧都市再生プロジェクト委員会(会長・岩倉博文市長)がオリジナル調味料「苫小牧クラフトスパイス」を開発した。「苫小牧スパイス大作戦」と銘打ち、市内の認定飲食店でスパイスを活用した料理の提供も始めた。今後、認定店を増やし、苫小牧への観光誘客につなげたい考えだ。

 苫小牧港・西港周辺のウオーターフロントと中心地活性化に取り組む官民連携組織の同委員会が、食に関わる新たな地域ブランドを生み出そうと企画した。

 関係者が昨年秋から検討に入り、カレーに欠かせないスパイスに着目。「苫小牧はカレーラーメン、ホッキカレーなどカレー文化が根付くまち。その文化が育まれた苫小牧には、船でスパイスが運ばれてきて、全道へ流通していく玄関口の港がある」。そうしたストーリーを組み立て、開発に乗り出した。スパイスならば、和洋中と幅広く使えることも決め手だった。

 地元調理人らの協力を得て開発に乗り出し、材料にはオレガノやコリアンダー、パプリカ、ブラックペッパー、ガーリックパウダー、粉末しょうゆ、唐辛子など10種類以上のハーブ、香辛料を使用。試行錯誤を繰り返しながら配合を調整し、どんな料理にも合うよう辛みを抑え、深いうま味に仕上げた。

 同委員会は、普及に向けてオリジナルスパイス使用のメニューを提供する飲食店を認定する制度もつくった。認定店は4月末時点でホテルのレストラン、ラーメン店、居酒屋、弁当仕出し店など約20店。空揚げ、あんかけ焼きそば、スパゲティなど、さまざまな料理に活用されている。「苫小牧クラフトスパイス」の公式ホームページも立ち上げ、店名やメニューを公開している。

 道の駅「ウトナイ湖」(植苗)にあるラポ・ラポラ食堂でも4月から、スパイスを使った10種類のカレーライスやハヤシライスをメニュー化した。スパイスはカレールーに混ぜず、ご飯の上に振り掛けて使っている。店員の穴澤知美さんは「うま味がじかに楽しめると好評です」と話す。

 同委員会は当面、市販せず、認定店での提供を通じて地域ブランド化を目指す。市町峰行委員長は「観光客など外から人を呼び込むためには、まずは市民の評判が大切。おいしいと支持を得て、苫小牧の食の魅力を発信し、まちの活性化につなげたい」と意気込む。

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