苫小牧市植苗のウトナイ湖野生鳥獣保護センターは4月30日、NPO法人札幌カラス研究会代表理事の中村眞樹子さんを講師に迎えたセミナーを同センターで開き、市内外から訪れた約50人が耳を傾けた。中村さんは「繁殖期のカラスは神経質で、巣やひなに近づいてほしくない。天敵の猛禽(もうきん)類や人などが縄張りに入ってくると、警戒する」とカラスが人を襲う背景を解説した。
さらに、カラスは縄張りに入られた際、鳴き声を発したり、枝を突いたり、低空飛行してきたりするため、「このシグナルに気付けば威嚇を避けられる」と説明。攻撃されそうな時の対策として、腕を真っすぐに上げて動かずにいると、カラスは翼が引っ掛かるのを恐れて頭を蹴ることができなくなると紹介した。一方、巣の撤去について「人間への不信感が高まり、翌年以降、早い時期から神経質になり、威嚇行動につながる」と問題視した。
札幌市から参加した主婦の佐藤優紀子さん(47)は「普段、犬の散歩でよく行く公園にカラスがたくさんいて気になっていたので、参考になる話が聞けて良かった」と話した。
同センターは野生動物について学ぶセミナーを年3回企画している。中村さんは札幌のカラスに関する著作があり、2019年にも講師を務めた。
















