混雑緩和へ「友引」試験開場 高丘霊葬場今年度も実施 21年度は利用34件

混雑緩和へ「友引」試験開場 高丘霊葬場今年度も実施 21年度は利用34件
月に1度、友引に試験開場を行っている苫小牧市高丘霊葬場

 苫小牧市は、高丘霊葬場で六曜の「友引」に合わせて休業としていた日を月に1度、火葬を行う試験開場に今年度も取り組んでいる。高齢社会の進展を背景に同霊葬場での火葬が増加していくと予想される中、開場日を増やすことで利用の混雑緩和につなげる。

 同霊葬場は、6日に1度の友引と、元日の年60日程度を休業日としてきた。友引を休業としたのは、「あの世へ友を引く」「災いが友に及ぶ」という古くからの解釈により、葬儀を避ける風習があるからだ。全国的にこの日を休みとする火葬場は多い。

 市環境生活課によると、開場日の利用は1日平均で6~7件あるが、休業の友引の翌日は混雑し、多い日には平常の2倍になることも。このため、遺族らが火葬の順番を待つ時間が長くなり、葬儀業者などから対策を求める声が上がっていたという。

 こうした事情から市は2021年度、月に1度、友引も火葬を行う試験開場を開始。12回の実施に計34件の利用があった。1日平均3件の申し込みがあったという。最多は今年1月の8件で、最少が昨年6月のゼロ件だった。

 同課は「試験開場を取り入れたことで、少し混雑が緩和されたのではないか」と説明し、「コロナ禍で葬儀場の密を避けたい、遠方の親戚に配慮して短時間で終わらせたい―との声もあり、今年度も引き続き実施していきたい」と話す。

 今年度の最初の試験開場となった4月6日は、3件の利用があった。次回は今月11日で、火葬の前日の午後4時までに市への申し込みが必要となる。

 苫小牧でも高齢化に伴う死亡者数の増加で、同霊葬場の利用が多くなっている。現施設が1997年に開設された以降、しばらく年間1200件程度で推移していたが、その後、増加傾向に入り、19年度には2086件と過去最多を記録。20年度は2065件、21年度は1763件と減少したものの、今後も高水準の利用件数が続く見通しだ。同課は今後の多死社会を想定して「40年度には年間2500件台を数えるだろう」と予測する。

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