無投票の公算大 現職のみ 対抗馬擁立難航 苫小牧市長選告示まで1カ月に迫る

無投票の公算大 現職のみ 対抗馬擁立難航 苫小牧市長選告示まで1カ月に迫る
3陣営の関係者が出席した苫小牧市長選の立候補予定者事前説明会

 任期満了に伴う苫小牧市長選(6月12日告示、同19日投開票)の告示まで、あす12日で1カ月を迎える。これまでのところ出馬を表明しているのは、5選を目指す現職岩倉博文氏(72)のみ。市選挙管理委員会が10日に開いた立候補予定者事前説明会には現職、立憲民主党苫小牧支部と共産党苫小牧地区委員会の3陣営関係者が出席したが、立憲民主党、共産党共に対抗馬の擁立がいまだに難航。前回(2018年)に続き、2期連続で無投票の公算が強まっている。

 市職員会館で開かれた説明会には3陣営の計5人が参加。苫小牧署や札幌法務局苫小牧支局、市選管などの担当者から、立候補の届け出や選挙カーの申請方法、選挙運動の注意点などの説明を受けた。

 岩倉氏の陣営は、同氏が出馬した過去4回の市長選に関わったスタッフが多い。連合後援会の市町峰行幹事長は「相手候補が出た場合に備え、着々と準備を進めているところだ」と話す。3月19日に出馬を表明した岩倉氏は、4月に自民党苫小牧支部から推薦を受けた。今後、他党や市内の企業・団体にも推薦を呼び掛けて支援や支持の拡大を図り、5選に向けて着実に基盤を固める方針だ。

 岩倉氏は、4期16年にわたる市政運営で市の財政健全化などを進めた実績があり、地元経済界の支持も多い。陣営サイドは今後、公約作りを進め、22日午前11時に市若草町のビルで事務所開きを行う予定だ。

 一方、賛否のあるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致などさまざまな政策課題で岩倉市政と対立した野党勢力の立憲民主党、共産党は対抗馬の人選に苦しんできた。告示まで1カ月に迫った今も、候補者を立てられずにいる。

 立憲民主党苫小牧支部は、複数人に出馬を促したものの、全員から承諾を得られなかったという。同支部の岩田薫幹事長は「苫小牧の未来を担ってもらいたい人に打診していたが、手詰まりの状態だ」と苦慮。「厳しい状況にあるが、ぎりぎりまで諦めず、手を挙げてくれる人が出てくれば柔軟に対応できるよう体制は整えている」と語る。

 共産党苫小牧地区委員会は、独自候補の擁立を目指し、昨年10月から今年4月にかけて市内外の複数人に出馬を打診したものの、いずれも断られた。独自候補を出す難しさから、立憲民主党との候補者一本化の可能性も視野に入れてきたが、同党自体がいまだ擁立できない状況にある中で、西敏彦委員長は「諦めてはいないが、厳しい状況だ」と唇をかむ。関係の市民団体も候補者探しを進めているが、選挙準備の面から擁立の期限としていた今月中旬に入ってしまい、西委員長は「無投票にはしたくないのだが」と気をもむ。

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