知床半島沖で沈没した観光船「KAZU 1(カズワン)」の運航会社「知床遊覧船」(オホーツク管内斜里町)が、業務での使用が認められていないアマチュア無線を使っていた問題で、北海道総合通信局は12日、同社への聞き取り調査を実施した。調査後に取材に応じた同局の山田誠哉無線通信部長は「アマチュア無線で違反の疑いがあると、ある程度確認できた」と語った。
同局によると、調査に対応した社員は「アマチュア無線を船と事務所の定点報告で利用していた」と説明。事務所内で無線の免許状は見つからず、誰が無線機を設置したのかも明らかにならなかったという。調査時に桂田精一社長は不在で、山田氏は「社長から改めて正式な報告が必要だ」と述べた。
電波法は、緊急時を除き、業務でのアマチュア無線の使用を禁じている。同局は今後も使用状況の実態把握を進め、違反が確認されれば行政処分を検討する。
総合通信局は11日、斜里町ウトロ地区にある別の観光船業者2社の聞き取り調査を実施したが、違反は確認されていなかった。
国土交通省は昨年6月、カズワンが2件の事故を起こしたことを受け、知床遊覧船に特別監査を実施。国に届け出ていた連絡手段とは異なるアマチュア無線の使用が判明し、変更するよう指導していた。
沈没事故の行方不明者12人の捜索は12日も続けられた。第1管区海上保安本部(小樽市)によると、特殊な設備で深い海に潜る「飽和潜水」の母船となる船は、12日午後7時時点で能登半島沖を航行。網走港(網走市)に到着後、早ければ来週中に潜水士による船内捜索が始まる見通し。
















