胆振、日高の青年神職会による「御田植祭」が13日、厚真町桜丘にある森田明央さん(55)が所有する水田で行われた。若手神職と関係者を合わせ8人が、水田の一角に設けた「神田」に苗を植えた。
若手神職が先人たちの伝統作業を体験することで米作りの大切さや意義を感じてもらおうと、2005年から継続している田植えの神事。若手神職らが自ら125平方メートルの神田に入り、「ななつぼし」の苗を丁寧に手植えしていった。
神田の管理は森田さんが行い、秋の「抜稲祭(ぬいぼさい)」で収穫した米を胆振、日高の23神社と伊勢神宮に奉納する予定。森田さんによると、米は例年100キロ前後を収穫するが、昨年は豊作で150キロほどになった。今年についても「天気に恵まれ、苗の生育が早く、管理で忙しくなりそう」と笑みを浮かべる。
胆振青年神職会の月館良治会長(38)は「新型コロナウイルス感染症の行方が見通せないこともあり、人とのつながりや普段通りに田植えができることにありがたみを感じる。今年も無事に実って秋に豊作を迎えられたら」と話していた。

















