ロシアのウクライナ軍事侵攻に反対し、市民有志が2月下旬から毎週日曜日にJR札幌駅南口広場で開いてきた抗議集会が15日で終了した。通算12回開催し、毎回200人前後の市民が参加。道内で暮らすウクライナ人が、母国への支援を訴える貴重な場にもなっていた。ほぼ毎回参加していたウクライナ人は「こういう場をつくっていただき、感謝の気持ちでいっぱい」と話した。侵攻が泥沼化し、長期化する中、今後は別の市民団体が集会を継続する計画だ。
集会は札幌市内や近郊の会社員、主婦ら20~30代の若者層の約10人が中心となり、ロシアが侵攻を開始した直後の2月27日にスタート。毎週日曜午前11時から1時間、開いてきた。ヘイトスピーチは禁止し、参加者のうち発言を希望する人が5分間ずつ交代でマイクを握る形式で実施。ウクライナを含む道内在住の外国人も参加し、札幌から「戦争反対」「世界平和」を発信した。当初は停戦まで継続する予定だったが、侵攻が長期化しているため、いったん活動に区切りをつけることにした。
最終日の15日も200人以上の市民が札幌駅前に足を運び、スピーチに耳を傾けた。主催する市民有志のメンバーの一人で、看護師の佐賀史織さん(36)は「こんなこと(軍事侵攻)が起きてしまって、どうしたらいいんだろう。何かできないだろうかと始めました」と切り出し、「最初は一人でも二人でも足を止めて戦争反対と一緒に言ってくれたらいいなと始めた行動でしたが、こんなに人が集まるとは思っていませんでした」と振り返った。
ほぼ毎回参加してきたウクライナ人で恵庭市在住のセルヒー・ゴボロブスキーさん(48)は「日曜日なのにここまで足を運んでいただき、ウクライナに関心を持ってもらい、ありがとうございます」と感謝。「僕のウクライナの仲間もほとんど武器を持って戦っている。状況は相変わらず厳しいが、幼なじみが生きてるだけで僕は幸せです」と軍事侵攻の悲惨さを訴えた。
市民有志による抗議集会はこの日で終了したが、来週以降は「戦争させない市民の風・北海道」(上田文雄前札幌市長ら共同代表)が引き継ぐ形で、再び集会を開く意向だ。
















