苫小牧南高校卓球部 1年生加入で活気―新戦力で高校総体に挑む

苫小牧南高校卓球部 1年生加入で活気―新戦力で高校総体に挑む
新入生大量加入で活気づいた苫南高卓球部

 部員わずか2人で活動していた苫小牧南高校卓球部に、今春から1年生8人が加入した。地道な勧誘活動が実り部内には再び活気が戻った。18日には室蘭市内で開幕する高校総体室蘭支部予選出場を控える。渡邉柊主将(3年)は「少しでも後輩たちがいい経験を積めるようにサポートしたい」と語った。

 数年前まで男女20人以上が在籍し、3年連続の道選抜大会団体戦アベック出場など実績を挙げてきた苫南。昨年6月の高校総体道予選を最後に当時の最上級生が6人抜け、渡邉主将と高校から卓球を始めた小林奏(3年)が細々と活動していた。

 今年4月中旬に設けられた1年生への部活動勧誘週間で奮闘したのは小林。自身を卓球部に誘ってくれた「柊のために何とか人数を集めたかった」と精力的に声掛けした。中学時代に卓球部だった男子2人、女子4人が早々に仲間入りしたが「3年生が抜けた後も男女で団体戦に出られるように」と勧誘を続け、野球とバドミントン経験者の男子2人の入部も取り付けた。

 団体戦での大会出場を切望していた渡邉主将は「こんなに入ってくれるとは思ってもいなかった。3年目でやっと願いがかなった」と笑顔。4月末に苫小牧市内で行われた春季大会団体戦には男女そろって出場。男子は全敗したものの、オール1年生で挑んだ女子は準優勝した。

 「積極的にアドバイスを求めてきたり、考えや意見も伝えてくれる。部の雰囲気はすごくいい」と主将。小林は「卓球経験は自分の方が浅いが、1年生には負けられない」と意欲的に練習に励んでいる。

 小玉恭史顧問は「1年生にはとにかく楽しく向上心を持って卓球に取り組んでほしい。3年間で競技者としてはもちろん、人としても成長していってほしい」と期待した。

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