陸上同好会を発足 中学時代活躍の兼本さんと中島さん 「歴史つくる」と意欲 厚真高

陸上同好会を発足 中学時代活躍の兼本さんと中島さん 「歴史つくる」と意欲 厚真高
厚真高校の陸上同好会で奮闘する(左から)中島さんと兼本さん

 厚真高校にこの春、陸上同好会が発足した。メンバーは今のところ、地元中学校出身の1年生2人しかいないが、いずれも中学生時代に道内の大会で活躍した実績があり、強豪私立校の誘いを断って同校に入学。地元高校から全国総体(インターハイ)、国体、ジュニアオリンピックなどへの出場と上位進出を狙い、練習に励んでいる。

 メンバーは、男子の兼本洸埜さん(15)=厚南中出身=と女子の中島愛梨さん(15)=厚真中出身=。いずれも円盤投げや砲丸投げといった投てき種目を専門にしている。しかし、道内では指導者や練習環境が限られるため、これまで地元の少年団厚真スローイングチームで指導を受けてきた大垣崇さん(38)の元で競技を続けることを決め、陸上の活動実態のない厚真高への入学を決断した。

 入学早々、学校側に同好会の設立を打診し、4月下旬に承認を受けた。兼本さんは昨年度の男子中学生砲丸投げのランキングで全道3位の実績を持ち「心配はあったが、先生や親の協力があって同好会を立ち上げることができた」と笑顔を見せる。活動には町スポーツセンターや大垣さん宅の特設練習場を使っており、「練習の時間も場所も十分確保できる上、大垣先生からこれ以上ない指導を受けられる」と全幅の信頼を寄せる。「自分たちで歴史をつくっていこうという思い。大会でしっかり結果を残したい」と意気込む。

 一方の中島さんは、昨年の全道中学の女子砲丸投げで優勝。円盤投げでも、国体道予選で当時中学生ながら高校生を破って栄冠を手にした。高校進学の動機について「ずっと教えてもらってきた指導の方が記録が伸びると思った」と語り、「高体連までに円盤投げの自己ベストを超えられるようにしたい」と目標を掲げる。

 2人は、18日から室蘭市で始まった北海道高校体育連盟室蘭支部大会に出場。全国大会につながる最初の関門に挑む。大垣さんは「いつも通りやれば大丈夫」と太鼓判を押し、「インターハイ、国体、ジュニアオリンピックで活躍してくれることを期待している。この子たちの活躍に次の代がしっかり続いてくれたら」と期待を寄せる。

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