知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故で、深い海に潜水士を送り込む「飽和潜水」による船内捜索が20日、前日に続き実施された。行方不明者の手掛かりがないか調べるとともに、船体の引き揚げに向けた調査も進める。
第1管区海上保安本部(小樽市)などによると、北方領土の国後島西岸で20日までに、新たに1人の遺体が見つかった。19日にロシア側から外務省に連絡があったという。国後島では6日にも女性の遺体が発見され、海上保安庁は沈没事故の行方不明者の可能性があるとみている。
同本部などによると、19日は高い水圧に体を慣らした潜水士3人が、水中エレベーターでカズワンが沈む水深約120メートルの海底付近まで降下。その後、海中に出て約2時間にわたって船内外を確認したが、行方不明者は見つからなかった。
潜水士はいったん船上に戻り、20日午前7時ごろ再び水中エレベーターで降下。同8時すぎから海中に出て捜索活動に当たるほか、引き揚げに向けて船体の損傷状況などを確かめる。
事故は4月23日に発生し、依然として12人が行方不明となっている。海保は飽和潜水の技術を持つ専門業者「日本サルヴェージ」と不明者の捜索で契約した。
















